お腹をあたためて便秘を改善


  • 体温と便秘の関係

人間の平均的な体温は36.5℃ですが、これは体表の温度で、体内はもう少し高めの37℃程度と言われています。

体温と便秘が何の関係があるの?
と不思議に思われる方もいるかもしれませんが、実は関係大ありなのです。

私たちの体は、腸内細菌の活動によって便をつくっています

ところが、腸内細菌は体表温度が35℃以下、体内温度が36℃以下になると活動に支障が出ると言われています。
そこで排便には、体温を上げて、腸内細菌の活動を高めてあげる事が重要と言えます。

常習的な便秘の人の生活を見てみると、冷たい飲み物やアイスクリームなど好んでいたり、薄着やクーラーなどで常に体を冷やしている事があります。

低体温は便秘以外にも様々な不調を引き起こしますので、体温を上げて腸内環境を整えていきましょう。

  • 体を温める漢方、人参湯(にんじんとう)

人参湯はカンキョウ、ソウジュツ、カンゾウ、ニンジンから成ります。

カンキョウは生姜で、健胃作用があります。
ソウジュツは水分を調節してくれて、もたれや下痢を改善します。
カンゾウは緩和作用があり、排便時の腹痛を和らげてくれます。
主薬のニンジンは、滋養強壮作用で胃腸機能を高め、体力や気力を回復してくれます。

比較的体力が低下した冷え性の方で、食欲不振や胃部停滞感、下痢など胃腸機能が低下している場合に用いられます。
下痢と便秘は裏表で、これを繰り返す方も多いので、便秘に関わらず、お腹を温めて全般的に胃腸を整えてくれる漢方と考えたらよいと思います。

人参と言っても、野菜のニンジンとは異なり、高麗人参の事です。
野菜のニンジンはセリ科で、高麗人参はウコギ科で、まったく別物です。

高麗人参はオタネニンジンとも言われています。江戸時代に朝鮮半島から種と苗を入手し、幕府が各地に「御種」として分け与え栽培をさせた事に由来します。

御種と言うほど価値が高く、高麗人参は生薬の中でも上等な、上薬に分類されます。
今でも、高麗人参のエキスやサプリメントは非常に高価で、なかなか手が出ない人も多いと思いますが、漢方の人参湯は保険診療で処方してもらえば1〜3割の自己負担で服薬ができるため継続しやすいと思います。

また、市販の高麗人参は、商品によって品質がまちまちですので、医療用の製剤であれば安心して服用できます。
体質の改善には自己判断で飲んだり止めたりを繰り返すことなく、きちんと継続する事が大切です。

飲み方は1日2〜3回に分けて食前か食間に温かいお湯で服用してください。
体が冷えて便秘や下痢を繰り返している方は是非かかりつけの医師に相談してぜひ人参湯を試してみてください。

特選養麗健茶

便秘で死亡した女性から学ぶべきこと

1998年、21歳会社員女性が便秘により死亡したことをご存知でしょうか?

⇒ 便秘で死亡した女性(その1)

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