漢方で便秘を改善


  • 便秘の定義と原因

日本内科学会において、便秘は「3日以上排便がないか、毎日排便があるものの残便感がある状態」と定義されています。
この定義からすると、排便は2日おきだが、排便後はすっきりしているという方は便秘ではないと言う事になりますし、毎日排便はあるが、いつも残っている感じがして気持ちが悪いという方は、便秘と言う事になります。

つまり、単に毎日排便があるかどうかではなく、本人の排便に対する満足感が非常に重要になってくるのです。
ではなぜ便秘が起こるのでしょうか。

便秘の原因には、水分不足、食生活の乱れ、運動不足、ストレスなどが挙げられます。
特に現代人の生活は、食事の欧米化で繊維質が不足したり、一日オフィスにいて体を動かす機会が少ないという方も多いでしょうから、便秘になりやすいと言えます。
そこで、便秘解消には生活と体質の改善こそが重要なのです。

  • 漢方薬での体質改善

漢方薬は草木や鉱物などの生薬を組み合わせて作られたお薬です。
自然由来のため、根本からの体質改善に向いています。
また、浣腸や刺激性の下剤の様な激しい作用ではなく、緩やかにより自然に近いお通じを目指したい方、排便のリズムをつけたい方にお勧めです。
ただし似たような作用を持つ漢方薬でも、体質(漢方では証と言います)に合わせて使っていくのが重要になります。

  • 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

大黄甘草湯は漢方では代表的な下剤です。
「金匱要略」という、漢時代の権威ある古典書に掲載されており、著しく体力が低下した方や、著しく胃腸が虚弱な方以外には使用でき、常習便秘に広く用いられています。

組成はその名の通り、大黄と甘草からなっています。
大黄はアントラキノン系の大腸を刺激する成分が含まれ、甘草には緩和作用があり、便秘時の腹痛などを和らげます。
医師から処方して頂いても良いですし、薬局やドラッグストアで購入する事もできます。

飲み方は、空腹時に多めの白湯で飲むのが良いです。
漢方は空腹に吸収が良いとされており、また水分不足が便秘の原因ともなるためです。
さらに、白湯はお腹を温めて、腸内細菌の活動や腸管運動を高めてくれます
ただし、人によっては空腹時に服用すると吐き気や気分不快を感じる事もあるので、その場合は食後でも構いません。

頑固な便秘には、排便があるまでは毎食間に服用してみましょう。
排便があったら次回の食間も同じように服用してみて、それで下痢になった場合は、次回以降は1日後に服用してみてください。

軟便であれば1回分休んだり、数時間、時間をずらして服用してみると良いでしょう。
その様に、排便リズム、便の硬さをみながら最適な服用間隔を見つけていくのです。
ある程度排便のリズムがつけば、体が自然と排便をしてくれるようになりますので、ぜひ自分の体と対話しながら行ってみてください。

便秘で死亡した女性から学ぶべきこと

1998年、21歳会社員女性が便秘により死亡したことをご存知でしょうか?

⇒ 便秘で死亡した女性(その1)

関連記事
  • 便秘に効く漢方薬
  • お腹をあたためて便秘を改善

  • なるとのおススメ便秘解消法を一挙公開!